テーマ展
「江戸時代の町と馬」
2017年6月9日
江戸時代に馬を描いた絵画・版画のイメージは、歌川広重の保永堂版「東海道五十三次」や、広重と渓斎英泉による錦樹堂版「木曽街道六十九次」に代表されるように、田園地帯や宿場を移動する姿が中心となっています。そこでは、乗用馬や荷物を運ぶ駄載馬が描かれていますが、これらは庶民による旅の姿を表したもので、実際に街道で働いている馬の一部にしかすぎません。
当時の街道では、旅人とその荷物だけでなく、幕府や藩あるいは商人たちが運搬する多くの物資が往来していました。そして、それらが運ばれる出発点も終着点も町場でした。
そのため江戸・京都・大坂のような大都市をはじめ、各地の城下町や門前町・港町などで多くの馬が働いていました。実は、それらを描いた絵画・版画類も少なくありません。
今回のテーマ展では、そのような江戸時代の町場で働いている馬をご紹介するため、『江戸名所図会』などの地誌類や、宿場の浮世絵馬などを展示します。また都市図を代表して、貞享2年(1685)という比較的古い時代に製作された江戸図を初めて公開いたします。
【展示概要】
- 会期
- 6月10日(土)~9月3日(日)
- 会場
- 馬の博物館 第3展示室
- 開館時間
- 10時~16時30分(入館は16時まで)
- 入館料
- 大人100円 小中高校生30円 団体(20名以上)半額
※障がい者手帳をお持ちの方は無料(付き添いの方は半額)
※毎週土曜日は小中高生無料 - お問合せ
- 045-662-7581