公益財団法人馬事文化財団

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テーマ展
「走る馬の展覧会」

2017年12月6日

たてがみをなびかせ風を切って疾走する馬の姿は、古くから人を魅了してきました。しかし、その馬を思いのままに操ることは容易ではありません。そこで、人は馬具によって馬とコミュニケーションを図りました。

日本では、古墳時代の遺跡から馬具が出土しており、この頃にはすでに乗馬が行われていたことがうかがえます。しかし、馬に乗るのは支配層に限られていたようです。時代が進むと、乗馬のみならず馬上で弓を射る兵士が現われ、さらに武士が台頭することにより、狩猟や合戦などに欠かせない資質のひとつとなりました。

人は馬の背にまたがることによって圧倒的なスピードを手に入れることができました。しかしそれだけはありません。馬は力や鋭い感覚によって人間を超えた領域に触れるものとさえ考えられ、古式競馬や流鏑馬など天下泰平や五穀豊穣を祈願する神事にも用いられています。

そして文明開化以降、馬車の登場は近代化を推し進めます。現代において競馬は国民のレジャーのひとつとして定着するなど、走る馬は時代とともにその役割を変えながら社会に深くかかわってきました。

本展では、当館が所蔵する美術作品の中から、様々なフィールドを走る馬の姿をご紹介します。自然の中を走る馬、合戦場を走る馬、街を走る馬、レースを走る馬など、馬が走る姿をお楽しみいただくとともに、その多様な役割について知っていただく機会になれば幸いです。

【展覧会概要】

展覧会名
テーマ展「走る馬の展覧会」
会期
2017年12月12日(火)~2018年2月18日(日)[予定]
開館時間
10時~16時30分(入館は16時)
会場
馬の博物館 第2展示室
休館日
毎週月曜日、12月26日(火)~平成30年1月4日(木)
入館料
大人100円、小中高生30円、団体(20名以上)半額
※障がい者手帳等をお持ちの方は無料(付添の方は半額)
※毎週土曜日は小中高生無料
主催
公益財団法人 馬事文化財団
お問合せ
045-662-7581
《諸国名所百景 奥州相馬妙見祭 馬追の図》
二代歌川広重
木版多色刷
1863年(文久3年)
馬の博物館蔵
《萩に蝶銀象嵌鐙》
銘 加州金沢住運長作
鉄製
江戸時代
馬の博物館蔵
《東京往来車尽》
歌川芳虎
木版多色刷
明治時代
馬の博物館蔵
《廿五景之内目黒競馬場之図》
大亦観風
絹本著色
昭和時代
馬の博物館蔵