秋季企画展
「和の匠 浮世絵に生きる馬の風景」
Japanese Craftsmanship: Horses in Ukiyo-e Landscapes from Edo to Meiji Periods
2020年10月1日
浮世絵に輝きを添える馬 北斎・広重・国芳・英泉らが一堂に。
浮世絵の中でもとりわけ街道版画には、馬(一部牛)がたびたび登場します。これは、江戸時代に東海道や中山道といった街道が整備され、やがて庶民の間で旅への関心が高まり、多くの人々が街道を行き交うことによって、馬が旅人や荷物などを運ぶ重要な担い手になったことが理由です。
現在、世界中から親しまれる浮世絵師・葛󠄀飾北斎や歌川広重、歌川国芳らは、当時の美しい景観の名所や賑やかな宿場町などとともに、主役あるいは脇役として、交通に欠かせない馬を街道版画に描きました。
そして、江戸から明治時代に移行する頃、三代歌川広重や小林清親らは、欧米から様々な文物や習慣とともに日本に伝わった馬車や馬車鉄道など新しい輸送形態としての馬を浮世絵に描き、時代の移り変わりを表現しました。
本展では、馬の博物館が40年以上に亘り収集した、馬を描いた浮世絵の風景画が一堂に会します。鮮やかな色彩で摺られた馬を見比べながら、浮世絵の様々な表情をお楽しみください。
併せて、江戸時代以来の手法で制作した道具や材料を用いて、日本独自の多色摺り版画「江戸木版画」の技術を今日まで継承されてきた、株式会社高橋工房の協力のもと、写真・イラストを通して木版画について解説いたします。
【展覧会概要】
- 展覧会名
- 秋季企画展「和の匠 浮世絵に生きる馬の風景」
- 会期
- 2020年9月5日(土)~11月15日(日)
前期:09月05日(土)~10月11日(日)
後期:10月15日(木)~11月15日(日)
※全ての浮世絵の展示替えを行います。 - 会場
- 馬の博物館 第2・3展示室
- 開館時間
- 11:00~16:00(入館は15:30まで)
- 入館料
- 大人200円、小・中・高校生30円
※障がい者手帳をお持ちの方は無料 ※毎週土曜日は小・中・高校生無料 - 会期中の休館日
- 月・火曜日(ただし9月21・22日、11月3日は開館)
9月23・24日(水・木)、10月14日(水)、11月4日(水) - 主催
- 公益財団法人馬事文化財団
- 協力
- 株式会社高橋工房
【展示構成】
- 江戸時代の名所絵・街道版画と馬(葛󠄀飾北斎・初代歌川広重・歌川国芳・渓斎英泉等)
- 明治時代の開化絵・名所絵と馬(三代歌川広重・小林清親等)
- 旅道具と馬装具
- 和の匠 木版画
【主な展示資料】※資料はすべて馬の博物館蔵
- 名所絵・街道版画 96点(展示替えあり)展示資料リスト
- 旅装具と馬装具
- 荷車模型・鉄道馬車模型
【関連イベント情報】
参加希望の方へお願い
博物館の開館は11:00、イベントは11:30開始(1回目)となります。
現在、当館ではご入館の際に手指のアルコール消毒、検温確認をはじめ、10名以上の団体でのご来館をご遠慮いただく等、新型コロナウイルス感染予防のためのご協力をお願いしております。ご来館の際は、時間に余裕をもってお越しください。
また、マスク着用にてご参加願います。
※感染防止策の詳細はこちらをご覧ください。
○10月17日(土)『江戸木版画摺師実演見学』
参加申し込みを締め切りました
出演していただく株式会社高橋工房は、江戸安政期から江戸木版画伝統工芸を現在まで引き継いでこられた、老舗の江戸木版画制作工房です。
今回のイベントでは、高橋工房を継承してきた代表の解説を聞きながら、摺師が実際に行う作業を見学していただきます。
今回摺っていただく絵柄は、葛󠄀飾北斎≪冨嶽三十六景 武州千住≫です。
最初から出来上がりまでの行程を間近でご覧いただける、貴重な機会です。
ぜひ、江戸木版画の摺り芸術をお楽しみください。
実演会場では、ソーシャルディスタンスを確保しながら、出来る限り近くでご覧いただけるように椅子等を配置いたします。
- 日時
- 10月17日(土)①11:30~12:40頃
10月17日(土)②14:00~15:10頃 - 場所
- 博物館内イベントホール
- 対象
- 小学4年生以上(小学生は保護者同伴)
※未就学児同伴でのご見学はご遠慮ください。
- 定員
- 各回30名様(事前申込制)
※申込人数が定員を超えた場合は抽選となります。
- 参加費
- 無料(大人の方は入館料が必要)
- 申込方法
- 往復はがきに必要事項を記入のうえ応募
・宛先等詳細は下記をご覧ください。
・2019年10月1日の郵便料金改定前の往復はがき(124円)は、差額分の切手(往信・返信の各宛名面に1円切手)を貼り足してお送りください。
- 申込締切
- 9月30日(水)必着
・結果は、返信はがきにて10月7日(水)までを目途に通知いたします。
往復はがきに
①住所
②氏名
③ふりがな
④見学希望人数と内訳(申込者本人を含む)
⑤電話番号
⑥見学希望回(1回目 11:30~2回目 14:00~)
を明記し、下記宛にご応募ください。
- 宛先
- 〒231-0853 神奈川県横浜市中区根岸台1-3
馬の博物館 学芸部「木版画摺師実演見学」係
※ご提供いただいた個人情報は厳重に管理し、本イベント以外の目的では使用いたしません。
往復はがきの書き方
○10月24日(土) ワークショップ『親子で楽しむ木版画制作』
参加申し込みを締め切りました
A葛󠄀飾北斎≪冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏≫バージョンと、B≪馬が描かれた版画(新作)≫バージョンいずれかの摺り作業を体験していただき、A6判ノートの「ブックカバー」を作ります。また、1組につき1点「しおり」の絵柄の彫り作業もしていただきます。
※制作する絵柄につきましては、絵柄別に5組ごとに振り分けをさせていただく都合上、ご希望に添えない場合がございます。予めご了承ください。
- 日時
- 10月24日(土)①11:30~12:40頃
10月24日(土)②14:00~15:10頃 - 場所
- 博物館内 イベントホール
- 対象
- 小学3年生~中学3年生とその保護者
※彫刻刀を使用するため、小学生以下のお子様は安全確保のため必ず保護者の付き添いもしくは手伝いをお願い致します。
※中学生以上はお一人でのご参加も可能です。
※小学2年生以下のお子様は、同伴者としてご入場いただけます。
ただし、彫刻刀を使用する作業の安全確保のため、お子様から目を離さないようお願い致します。 - 定員
- 各回10組(事前申込制)
※申込人数が定員を超えた場合は抽選となります。
- 参加費
- 無料(大人の方は入館料が必要)
- 申込方法
- 往復はがきに必要事項を記入のうえ応募
・宛先等詳細は下記をご覧ください。
・兄弟・姉妹で参加を希望される場合は、別々にお申し込みが必要です。
・2019年10月1日の郵便料金改定前の往復はがき(124円)は、差額分の切手(往信・返信の各宛名面に1円切手)を貼り足してお送りください。
- 申込締切
- 10月7日(水)必着
・結果は、返信はがきにて10月14日(水)までを目途に通知いたします。
往復はがきに
①住所
②保護者氏名
③ふりがな
④お子様の学年
⑤電話番号
⑥参加希望回(1回目 11:30~2回目 14:00~)と制作を希望する絵柄(AまたはB)
を明記し、下記宛にご応募ください。
- 宛先
- 〒231-0853 神奈川県横浜市中区根岸台1-3
馬の博物館 学芸部「ワークショップ・木版画制作」係
※ご提供いただいた個人情報は厳重に管理し、本イベント以外の目的では使用いたしません。
往復はがきの書き方
【展覧会図録の販売】
馬の博物館ミュージアムショップにて、展覧会図録を一冊700円で販売しております。
<お問い合わせ先>
馬の博物館 学芸部
TEL:045-662-7581
10:30~16:00(月・火曜日を除く)
※今後の新型コロナウイルス感染状況により、記載内容が変更となる場合がございます。