馬の博物館 (横浜)

テーマ展
刀を装う馬たち―中川コレクションより―

2023年06月09日

馬の博物館は、故中川洋一氏が収集された馬をテーマとした刀装具、コインを中心とするコレクションを2005年にご寄贈いただきました。本コレクションからは、午年生まれで馬に特別な関心を寄せていた中川氏の、馬の意匠の収集へのこだわりと情熱を感じられます。

本展覧会では、刀装具のコレクション全224件から選りすぐりをご紹介いたします。

刀装具とは、刀剣を携帯するための外装である拵(こしらえ)に付属する金具を指します。刀装具には、制作された当時の金工技術の最高峰を見ることができ、多彩な意匠からは当時の文化・風俗の一端も見ることができます。

本コレクションには、鐔(つば)、小柄(こづか)、笄(こうがい)、目貫(めぬき)、縁頭(ふちがしら)といった部品が揃っており、その意匠は、馬の姿形、馬のいる風景、馬が登場する日本や中国の伝説や物語、馬具など多岐にわたります。武家諸法度に「文武弓馬の道」と記されたように、武士にとって馬は欠かせない存在でした。そのため、武士にとって同じく大切な刀を飾った刀装具の意匠にも、馬がしばしば選ばれたのでしょう。

匠の技と創意工夫によってかたどられ、刀を美しく装った馬たちの姿をぜひお楽しみください。

【展覧会概要】

展覧会名
テーマ展「刀を装う馬たち―中川コレクションより―」
会期
2023年6月17日(土)~2023年10月1日(日)
会場
馬の博物館 第3展示室
開館時間
10:00~16:30(入館は16:00まで)
入館料
大人100円、小・中・高校生30円 ※団体(20名以上)半額 ※障がい者手帳をお持ちの方は無料 ※毎週土曜日は小・中・高校生無料
会期中の休館日
月曜日(ただし7月17日、9月18日は開館)、
7月18日(火)、9月19日(火)

【主な展示資料】

※掲載資料は全て馬の博物館蔵
馬透鐔
銘 光之
江戸時代(18世紀)
群馬図鐔
銘 肥州矢上住光広
江戸時代(18~19世紀)
三仙図鐔
銘 直定作
江戸時代(19世紀)
駒曳猿図三所物
脇後藤
江戸時代(17世紀)
厩図小柄
後藤寛乗
江戸時代(17世紀)
駒曳目貫
桃山時代(16世紀)
玄徳檀渓図縁頭
大森英秀
江戸時代(18世紀)

※諸事情により、記載内容が変更となる場合があります。