公益財団法人馬事文化財団

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馬の博物館開館40周年記念所蔵名品展
馬の美術150選
―山口晃「 厩圖 うまやず 2016」完成披露―
EQUINE MUSEUM EXCELLENT WORKS 150

2017年8月4日

《厩圖2016》 (部分) 山口晃 2016年
カンヴァスに油彩・墨・水彩・アクリル絵具
165×318㎝ 馬の博物館蔵 ©YAMAGUCHI Akira 撮影:渡部良治

馬の博物館は、本年開館40周年を迎えます。長年ご愛顧いただいたお客様に感謝の気持ちを込めて、馬の文化の魅力をお楽しみいただけるよう作品を厳選した、所蔵名品展を開催いたします。
当館は、馬に関する文化の普及と継承を目的として継続的に資料収集を行っており、これまで積み重ねてきた馬に関するコレクションは、幅広い分野に及びます。本展では、これら約1万5千点以上の所蔵品の中から、メモリアルイヤーにふさわしい貴重な美術品150点を精選し、一挙に公開いたします。

これに合わせ、昨年開催の「 馬鑑 うまかがみ  山口晃展」にてその制作過程をご覧いただいた、画家・山口晃による《厩圖2016》を、本展にて完成後初公開いたします。また、山口氏をメインアーティストとして開催された「道後アート2016」(2017年8月末まで)の中から、《道後百景》を特別展示するほか、当館コレクションの中から、山口晃おすすめの美術品もご紹介するという、コラボレーション企画にもなっております。

人馬のかかわりの中で生み出されてきた世界中の美術・工芸品を通して、その奥深い魅力をお楽しみください。

【展覧会概要】

展覧会名
馬の博物館開館40周年記念所蔵名品展
馬の美術150選 ―山口晃「厩圖2016」完成披露―
EQUINE MUSEUM EXCELLENT WORKS 150
会期
2017年9月9日(土)~10月29日(日)
開館時間
10時~16時30分(入館は16時まで)
会場
馬の博物館 第2・3展示室
休館日
毎週月曜日 (ただし9月18日、10月9日は開館)
入館料
大人200円、小中高生30円、団体(20名以上)半額
※障がい者手帳等をお持ちの方は無料(付添いの方は半額)
※毎週土曜日は小中高生無料
主催
公益財団法人馬事文化財団
後援
JRA日本中央競馬会 日本中央競馬会弘済会
株式会社ミヅマアートギャラリー
お問合せ
045-662-7581

【見どころ】

馬の美術の名品150点が勢ぞろい

開館40周年を記念し、馬の博物館がお客様への感謝の気持ちを込め、より馬の文化の魅力をお楽しみいただけるよう、作品を厳選しました。コレクション約1万5千点の中から選りすぐりの馬の美術品150点を、3期に分けてご紹介いたします。人馬の関わりの中で生まれた多種多様な文化をお楽しみいただけます。

画家・山口晃の新作《 厩圖 うまやず 2016》、完成作を初公開

昨年開催の「 馬鑑 うまかがみ 山口晃展」にてその制作過程をご覧いただいた、画家・山口晃による《厩圖2016》完成作を、本展にて初公開いたします。また、山口氏をメインアーティストとして開催された「道後アート2016」(2017年8月末まで)の中から、《道後百景》を特別展示するほか、同氏おすすめの馬の美術品をご紹介いたします。
新旧の馬の美術をご堪能ください。

【おもな展示作品】

新旧  厩圖 うまやず のコラボレーション

厩図屛風  桃山時代 紙本金地著色 6曲1隻

屏風の一扇に一頭ずつ馬を配する構図で、それぞれ異なる毛色の馬が、厩で躍動する様子が描かれています。「厩図屛風」は、室町時代以降武士の権力の象徴として、騎馬像などとともに表されるようになりました。昨年完成した、山口晃の新作《厩圖2016》とあわせてお楽しみください。

《厩図屏風》(部分) 桃山時代 紙本金地著色 6曲1隻

馬にまつわる美術・工芸品

張良図沈金鞍  重要文化財 室町時代

秦の滅亡後、中国の再統一を果たした劉邦の軍師として知られる張良。張良に兵法書を授けたといわれる黄石公との逸話として伝えられる中国の故事が、黒漆に沈金で描かれています。沈金は、漆塗面に文様を線刻し、金箔・金泥を押し込んだ技法ですが、鞍に用いられるのは稀な例です。

《張良図沈金鞍》 重要文化財 室町時代
木 前輪高29.8 後輪高28.3 居木長43.2cm

賀茂競馬図屏風  重要美術品 久隅守景

平安時代から続く京都・上賀茂神社の神事「賀茂競馬」の様子を表しています。
六曲一双の画面横いっぱいに、2頭の馬と2人の乗尻(騎手)が争う「 競馬 くらべうま 」の情景が描かれています。狩野探幽門下の四天王と称されながら、自身の画風を確立した画家・久隅守景の逸品です。

《賀茂競馬図屏風 左隻》 重要美術品 江戸時代
 6曲1双 紙本墨画淡彩 久隅守景筆

馬尽  葛飾北斎  紙 木版多色刷

文政5年(1882)午年に因み「馬尽」と称し、四方側から刊行されました。馬に関する副題と狂歌、絵で画面が構成され、金銀が使われた豪華な摺り物です。葛飾北斎の作で、全28図(そのうち1組が3図)あり、うち11点を当館にて所蔵しています。作品保存のため、本展では3期に分けてご紹介いたします。

《馬尽 駒菖蒲》葛飾北斎 1822年 紙・木版多色刷 20.6×18.4cm

馬を描いた世界の名作

月光  坂本繫二郎  油彩

明治から昭和期に活躍した洋画家・坂本繁二郎の絶筆。繁二郎はフランス留学後、生まれ故郷である福岡県八女市に移住し、そこで生涯のモチーフとなる「馬」に出会います。本作では、陽光を浴び変化する馬膚と毛色が映し出す馬体が独特の色使いで表現されています。

騎手  アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック  リトグラフ

フランスの画家で、卓越したデッサン力でパリの風俗を描いたことで知られるロートレック。伯爵家出身の彼は幼い頃から馬や人物の絵を描いていましたが、事故がもとで成長が止まったため、足が不自由になってしまい、画家を目指すようになります。競馬場を訪れた際に描いたとされる本作は、かつて父親と乗馬を楽しんだ郷愁も漂わせます。

《騎手》アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1899年
リトグラフ 49.7×34cm

放たれた馬  エドガー・ドガ  ブロンズ

ドガの彫刻は、彼の没後蝋型が発見された後に鋳造されました。本作品は、彼が競馬場で見た競走馬をモデルにしたと考えられ、肉付きが薄いことから新馬(若駒)と考えられます。実際の馬には通常見られない姿勢ですが、むずがゆい肢を噛もうとする動作を思わせ、生き生きとした馬の姿が表現されています。

《放たれた馬》エドガー・ドガ 制作年不明 ブロンズ 18×27.3×6.3cm

真夜中の馬 パブロ・ピカソ セルロイド エングレーヴィック

1956年に出版された詩画集「真夜中の馬」は、ロシュ・グレイの詩にピカソの版画12点を添えたもので、当時68部が出版されました。挿絵には、12頭の姿態の異なる馬たちが、無駄のない線で生き生きと描かれています。ピカソのまさに円熟期の作品と言えるでしょう。

【山口晃】

1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。96年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。2013年自著『ヘンな日本美術史』(祥伝社)で第12回小林秀雄賞受賞。
都市鳥瞰図・合戦図などの絵画のみならず立体、漫画、インスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。主な個展に「望郷TOKIORE(I)MIX」(メゾンエルメス8階フォーラム、東京)、「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」(水戸芸術館現代美術センター)等。成田国際空港や副都心線西早稲田駅のパブリックアート、富士山世界遺産センターシンボル絵画を手がける一方、新聞小説や書籍の挿絵・装画を担当するなど幅広い制作活動を展開。昨年は、愛媛県松山市道後地区で開かれた「道後アート2016」のメインアーティストとして、道後温泉本館(重要文化財)やその周辺を舞台に「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」として作品を展開。(2017年8月末まで)
近著に『山口晃 大画面作品集』(青幻舎)、『探検!東京国立博物館』(淡交社、藤森照信・山口晃 共著)。

【関連企画】

「山口晃トークショー」

10月1日(日)※事前申込制

山口晃氏が作品や展覧会について語ります。

Photo by Yohei Sogabe
開催日時
2017年10月1日(日)  14時~15時30分
場所
馬の博物館 イベントホール
定員
80名 (応募者多数の場合は抽選)
料金
無料 (ただし入館料は必要)
申込
往復はがきにて申込み(1枚につき2名様までお申込み可能・重複応募不可)
①氏名(参加者全員)、②ご住所、③お電話番号をご記入の上、馬の博物館「山口晃トークショー」係までご郵送ください
申込期間
2017年9月3日(日)必着
発表
9月9日(土)に返信はがきにて抽選結果を発送いたします

※ご応募いただきました個人情報につきましては、本イベントの当落通知以外の用途では使用いたしません。