公益財団法人馬事文化財団

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写真展
「馬頭観音像 ~道端の守り神の魅力~」

2018年11月30日

馬頭観音はインドで生まれ、シルクロードを経て日本に伝来しました。
仏教では、全ての生き物が六道という六つの世界を、死んでは生まれ、また死んでは生まれ変わるという考えがあり、そこには限りない苦しみがともなうという思想があります。その苦しみから救ってくれるのが六観音で、馬頭観音はこのなかの一つで、畜生道の苦しみを救うと考えられました。わが国に伝わると、この思想が次第に薄まり、やがて馬の守り神として信仰され、江戸時代になると街道筋にたくさんの石仏が造られるようになります。
本展は、それら石仏の馬頭観音に魅せられた栗田直次郎氏の写真展です。
紹介する写真は、色々なタイプの馬頭観音が写されており、バラエティーに富んでいます。ぜひ、この機会にご覧下さい。

【展覧会概要】

展覧会名
馬頭観音像 ~道端の守り神の魅力~
会期
12月11日(火)~2019年2月11日(月・祝)
開館時間
10:00~16:30(入館は16:00まで)
会場
馬の博物館 第2展示室
休館日
月曜日(ただし、12月24日、2019年1月14日と2月11日は開館)、
12月25日(火)~2019年1月4日(金)
入館料
大人100円、小中高校生 30円、団体(20名以上)半額
※障がい者手帳をお持ちの方は無料
※毎週土曜日は小中高生無料

栗田直次郎氏プロフィール

1927年(昭和2)東京都生まれ
1950年(昭和25)朝日新聞社写真部入社
朝日新聞社写真部在籍時の1977年(昭和52)年頃から、全国の馬の祭礼を集中的に
追い始め、神仏との関係に気づき、やがて馬頭観音像の存在にたどりつきます。
栗田氏は、戦後の機械化で馬が見られなくなり、信仰も次第に薄れはじめ、道端に
建立された馬頭観音の野仏が、土地整理や一部の好事家が持ち帰り消え去ろうとして
いる現状を憂い、定年後は千葉県を皮切りに全国の馬頭観音像を撮影され続けました。

展示内容

  • 馬頭観音像の写真パネル(千葉県内中心)〔約100点〕
  • 馬頭観音に関係する実物資料
  • 馬頭観音像解説パネル等

【主な写真作品】

三眼三面八臂の馬頭観音坐像
1803年(享和3)
千葉県君津市末吉荻野台 
三眼三面八臂の馬頭観音坐像
1902年(明治35)
東京都保谷市下保谷3-11 福泉寺境内
歯をむき出し荒れるデザインの馬頭観音像
1926年(大正15)5月11日造立
千葉県市原市朝生原
馬頭観音像
「馬頭観世音」と彫り、下に左向きに走る馬像を浮彫りしてある
昭和期
山梨県高根町上黒沢西尾根沢田

※紹介している馬頭観音は撮影当時の造立場所で、現在存在しているかは不明です。